2008年11月05日
米大統領選、オバマ候補が勝利。世界から祝福
2008年11月5日(水)9時の放送
米国は昨夜、新大統領を選んだ。民主党のバラク・オバマ候補は、共和党のジョン・マケイン候補に大差をつけて勝利。各テレビ局の集計によると、オバマ候補は選挙人338人を獲得。マケイン候補は156人に留まった。
オバマ候補はオハイオ州、フロリダ州などの主要州を制し、前選挙出ブッシュ大統領が勝利した、バージニア州、アイオワ州、ニュー・メキシコ州、ネバダ州、コロラド州でも勝利を飾った。バージニア州では、40年以上民主党が勝利することはなかった。モンタナ州、ミズーリ州、インディアナ州、ノースカロライナ州やペイリン副大統領候補のアラスカ州などでは、勝者が発表されていない。
47歳のオバマ候補の宣誓式は、1月20日に行われる。同候補は、44代にして初の黒人大統領となる。
駐イスラエルのジェームス・カニンガム米大使は「オバマ次期大統領は選挙キャンペーにおいて、すでにイスラエル支持と、中東における積極的な外交活動の続行を表明している」と指摘した。同大使は「次期大統領は中東における問題の大きさを理解している」と述べ、「オバマ候補の当選は、歴史的事件だ」とした。
世界各国の首脳はオバマ候補の当選を祝福した。EUは「今こそ金融危機をチャンスに変える時だ」と発言。EUのホセ・マニュエル・バローソ議長は、1929年の世界恐慌を引き合いに出し、欧州と共に新しい世界にニューディール政策を打ち出すよう米国に呼び掛けた。
EU議長国フランスのベルナル・ベルナール・クシュネール外相は大統領としての成功を祈り、「世界各国は、安全で公正、安定した世界に向かうために、あなたのエネルギー、決断力、不正義への反対を必要としている」と強調した。イギリスのブラウン首相も、進んだ思想やビジョンを称賛。他にも、オーストラリア、中国、日本、韓国、フィリピンの各国首脳もオバマ候補を祝福した。
2008年11月5日(水)10時の放送
オルメルト首相はバラク・オバマ次期大統領を「バラク候補の勝利は、感銘を受ける歴史的瞬間だ」と祝福した。同首相は「米国は世界最大の民主主義国家で、他の民主主義の手本であることを再証明した」と強調。一方、ツィーピー・リブニー外相は「オバマ候補の勝利は米民主主義にとって誇りの勲章だ」と発言した。ビンヤミン・ネタニヤフ野党党首はオバマ次期大統領に電報を送り、「オバマ候補と米国民は歴史的変化をもたらした」と評価。「次期米大統領は、中東の平和と安全の定着に努めると確信している」と付け加えた。
【解説】
バラク・オバマ候補、見事に当選しましたね(44代大統領というところが不吉ですが・・・)。初のマイノリティ出身の米大統領誕生は、米国そして世界にとっても大きな転機でしょう。あのカリスマ性は確かに、米国民が魅了されたのも納得です。あの全身が溢れ出す自信は、少し分けて貰いたいくらいです。
ただ、米国民や世界の国々がオバマ次期大統領に課する期待は、大きすぎるような気もして不安でもあります。最初に大きな問題が起きた時に、うまく対処して欲しいものです。失敗すれば、その分だけ、不満も大きいものとなる。大きすぎる期待は、大きな失望を生むので、そうならないことを願う。
さて、イスラエル・ニュースのサイトなので、オバマ候補の当選に関するイスラエル情報をいくつか。
* イスラエルでは、「(比較的にイスラエル寄りでなかった)ジミー・カーター大統領の再来」と懸念する声もあるが、そこまで心配することもないと思われる。中東諸国の怒りを買う可能性もあるが、米国のイスラエル寄り政策は変わらないだろう(ブッシュ程ではないだろうが)。ただ、シリア・イスラエルの関係は期待してもいいのではないかと考える。ブッシュ大統領がイスラエルとシリアの和平交渉に乗り気でなかった分、特にシリアが新大統領に期待している。
* イスラエル人の父を持つラーム・エマニュエル下院議員が、アメリカ合衆国大統領首席補佐官のオファーを受けたとのこと。同議員は1959年、元エツェル活動家の息子として、シカゴで生まれる。とても政治色の強い家で育ち、家ではヘブライ語を話していたとのこと。1991年の湾岸戦争では、イスラエル軍にボランティアで参加している。
* さて、米大統領選になるとイスラエルで必ず起きる議論が「どちらがイスラエルにとって良い大統領か」というもの。「どちらがいいか」という議論は、「どちらがイスラエル寄りか」という議論とは別で、ブッシュ大統領のようにあからさまにイスラエル支持をされると、かえって逆効果になることもある。最終的には、安全保障と中東和平を約束してくれる方が、「良い大統領」となる。
* イスラエルの次期首相との相性も重要になってくる。一番相性が良さそうなのは、カディーマのリブニー党首。一番問題になりそうなのは、リクードのネタニヤフ党首だと思われる。ただ、ネタニヤフ党首は米国をよく知っており、英語も流暢なので、その辺は強みかも。
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【裏】 小浜市
米大統領選をテレビで観ながら「Yes, we can!」と叫ぶ小浜市民の映像が流れていたけど、オバマが言う「We」に小浜市民は入っていないと思う・・・
投稿者 moshe : 2008年11月05日 21:03
コメント
moshe様、今晩は。
VOTE2008ですが、うーむ、予想以上のオバーマ氏圧勝劇でしたね。あの最低最悪と称されたクウェール氏ですら獲れたインディアナをはじめ、バージニア、フロリダなどでも勝つとは・・・・。私は、民主党内で手強いのは、マーク・ウォーナー(前VA州知事、次期上院議員)、エバン・ベイ(元IN州知事、上院議員)、この二人だと考えていましたが・・。IN、VA両州獲得は、その意味ではこの二人の功績とも言えるのでしょう。それと、議会の方はもっと厳しかったですね。ドール夫人は落選、対テロ戦の象徴だったシャンブリス上院議員、マッコーネル院内総務は最後まで苦戦。今後の焦点は、新政権人事ですが、首席補佐官がご指摘のエマニュエル議員、国防長官がゲイツ氏留任、国務長官にベトナム反戦帰還兵のヘーゲル上院議員、財務長官にラリー・サマーズ氏の再登板説などがチラホラと・・・。
共和党内ではこの敗北を受け、世代交代が急務でしょうが、再建を担うのは誰になりますか、セイラ・ペイリン氏に、ボビー・ジンダル・LA州知事、バー上院議員、ライアン、フレイク、パットナム各下院議員・・・・
投稿者 一刀両断 : 2008年11月06日 21:30
こんばんは。
米国の政治は良く知らないので、勉強になります。ヘブライ語ではイマヌエル(神は我々と共にいる)となっていましたが、正しい日本語表記は「エマニュエル上院議員」なんですね。直しておきます。
投稿者 moshe : 2008年11月07日 23:00
ずっと以前にコメントさせて頂いたものです。
イスラエルとしては実際どういう印象なのだろう?と思っていたので、参考になりました。
小浜市民のコメント、笑ってしまいました。「オバマ候補を勝手に応援する会」の「勝手に」というところに、若干の開き直りが見えますよね(笑)。
投稿者 ヨウコ : 2008年11月10日 12:31
ヨウコさん
お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
どちらかというと「you can do it!」ですよね。
投稿者 moshe : 2008年11月13日 19:49