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2008年10月26日

リブニー外相、組閣失敗。イスラエル政界は早期選挙へ

2008年10月25日(土)23時のニュース

カディーマのツィーピー・リブニー党首は明日、シモン・ペレス大統領に組閣の失敗を報告し、早期選挙を提案すると決定した。同党首は側近に「不当な駆け引きには屈しない」と発言。同党首は、カディーマの組閣交渉代表の、ツァヒ・ハネグビー議員、イスラエル・マイモン弁護士、ヨラム・ラベド弁護士と相談した上で、上記の決断を下した。また、シャウル・モファズ大臣とも相談。この後、決定について、労働党のエフード・バラク党首に報告した。

リブニー党首の報告を受けた後、ペレス大統領は3日の内、代わりの議員に組閣を命じることができる。代わりの首相候補が見つからない場合、国会は絶対多数の議員の支持を得た首相候補に、組閣を命じることができる。それでも候補が見つからない場合、大統領は3カ月以内の早期選挙を命じる。この場合、選挙日程は2月17日になる見通し。

新内閣発足までは、オルメルト内閣が、暫定内閣として続投する。



2008年10月25日(土)24時のニュース

リクードは「組閣失敗は、リブニーのリーダーシップや意思決定における失敗であり、全責任は彼女にある」と非難した。また「リブニーは自分では何も決定せず、周囲の決定に動かされたにすぎない」と述べ、「リブニーは組閣交渉で負け続けた」と批判。更に「彼女は、エルサレムを分割しないと約束する以外は、どんな事でもする覚悟があった」と牽制した。

リクードのギドン・サアル幹事長は「組閣交渉に失敗するのは極めて難しいが、リブニーは成功した」と述べた。同幹事長は「このような交渉に失敗しているようでは、どのように国を運営するのか」と疑問を示した。

国家統一党・国家宗教党のアリイェ・エルダド議員は「イスラエルは、数々の過失を犯した汚職まみれの内閣を一掃するため、早期選挙を必要としている」と強調。「有権者は、できるだけ早いうちに、国民の意思を象徴する、ユダヤ的でシオニスズム的な内閣を選出するのが好ましい」とした。



【解説】

シャスの内閣不参加表明などにより、組閣の見通しがなくなったため、カディーマ党首就任以来、組閣に努めていたリブニー党首は、明日ペレス大統領に組閣失敗を報告し、早期選挙を促す予定。大統領はほかの議員に組閣を命じることもできるが、現国会で組閣が可能な議員がほかにいないため、早期選挙になる可能性が最も高い。早期選挙となれば、2月に実施される。

今選挙を行って、最も得をするのはリクードなので、リブニー批判を行って、陰で喜んでいるのもリクード。リクードは、第3政党に転落した2006年選挙より、この日を待ち望んでいた。特に、第2次レバノン戦争における過失や汚職問題などでカディーマ政権への非難が強まると共に、どんどん圧力を強めていた。カディーマ政権もよくこれまで持ったもんだ。

首相になる確率があるのは、ネタニヤフ(リクード)、リブニー(カディーマ)とバラク(労働党)の3人。リクードの勝利が有力視されている。唯一リクードとの差を縮められるのはリブニーとされているが、現状では厳しいともいえる。

ただ、カディーマの登場により、イスラエル政界がややこしくなったため、リクードも勝利したのち、組閣に悩まされる可能性もある。














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投稿者 moshe : 2008年10月26日 08:50

コメント

 moshe様、今晩は。

 連立成就の可能性は五分五分と個人的には見ていましたが、結局、選挙は前倒しになりそうですね。リブニ氏はやはり政局は強くないのか・・・・。
 ネタニヤフ氏にとって死角になりそうなのが良きに悪しきに、経済政策でしょうね。外交・安全保障政策よりも・・・。
 9月の米・金融危機以降、新自由主義は逆風が吹いていますし、一時低迷していたオバーマ氏やブラウン・英首相はこれで息を吹き返したわけですし・・・・。
 また、ネタニヤフ氏に関しましては、リブニ氏同様、政局にはあまり強くないと思います。現にシャロン氏との権力闘争ではことごとく返り討ちにあっていますし。むしろ隠れたキーパーソンは”軍師”リブリン前国会議長ではないかと見ています。リブリン氏は明らかに原則派でディズエンゲージメントにも反対だったはずですが、議長と言う公人中の公人という立場を踏まえてか、解散・カディーマ結成までは終始静観。解散後、その本領を発揮し始め、原則論・ネタニヤフ支持で党内を固め、閣僚辞任を渋るリブナット氏らも押さえ込み、党内をカディーマとの対決路線で一本化、あの歴史的な惨敗後も党内の責任論を完全に押さえ込み、何かといさかいの絶えなかったリクードは過去に例を見ないほど結束しています。

投稿者 一刀両断 : 2008年10月28日 00:39

一刀両断様

今晩は。オルメルト首相もそうですが、リブニー外相を含むカディーマ議員らは、シャロンの意思を遂行するために集められた議員なので、一閣僚としては良いですが、リーダーシップに欠けるんですよね。

あれだけ嫌われたネタニヤフが復活できるのも、再起がしやすいイスラエル政治ならではだと思います。

投稿者 moshe : 2008年10月28日 01:57

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