2008年02月11日
スデロット市民、テルアビブでデモ
2008年2月11日(日)17時のニュース
シャスのエリ・イシャイ党首は、国会で行われた同党所属の議員会議では「ガザ地区からのロケット攻撃が続き、西岸で安全保障問題が起こる中、パレスチナとの和平交渉が続けば、連立から脱退する」と警告した。
ビンヤミン・ネタニヤフ野党党首は「オルメルト内閣は、ロケット攻撃への解決法もないのに、エルサレムを脅かすパレスチナ人との交渉を続けている」と非難した。また、同党の所属議員会議で同党首はシャスに、安全保障問題やエルサレムのことを考慮し、連立脱退するよう呼びかけた。リクードは、政府による北部への税金緩和の制限計画についても協議し、反対する決断を下した。
カディーマのイツハク・ベンイスラエル議員は「イスラエルは制止力を取り戻し、どんな代償を払っても、ガザ地区で軍事活動を全力で行う必要がある」と述べた。一方、国家統一党・国家宗教党のアリエル・エルダド議員は、スデロット市民によるテルアビブの道路封鎖を賞賛し、「テルアビブのバブル(※注)が、イスラエルの生存問題と別に存在し続けることには我慢できない」と批判した。
【解説】
用があり、テルアビブのアズリエリ・タワーに行ったら、アヤロン道路が渋滞なので、「もしかしたら?」と思っていましたが、やはり予告通りデモが行われていたようです。アズリエリ・センターは国防省や内務省のすぐそばにありますので。テレビニュースでは、道路封鎖やサイレン警鐘のほかに、カッサム・ロケット弾の残骸を投げたりしている映像が流れていました。低所得者層の多いスデロットからも票をもらっているシャス(2006年には、スデロット票の約15%がシャス)もあまり黙っていることも出来ない様子。
バラク国防相は軍事活動の拡大を示唆し、「スデロットやガザ周辺の町に平穏をもたらすのに手段を選ばない」と発言。だが、「数週間でロケット攻撃をとめることは出来ないが、国防軍は必ず攻撃を阻止する」とした。
一方、訪独中のオルメルト首相は「政府には、日常的な威嚇にさらされる事ない安全な生活を国民に与える義務がある」とした。
(※注)テルアビブのバブル
よく地方、特に普段から安全保障問題に直面している市民などが口にする「テルアビブ人はバブルの中に住んでいる」という発言。映画のタイトルにも取り上げられた「バブル」とはどういう意味か… テルアビブは、イスラエルの中でも経済的文化的に発展している、とても世俗的な雰囲気の町。テルアビブにいる限り、普段から紛争に関わることもなく(インティファーダが酷い時は自爆テロも多発しましたが)、生活を送ることが出来る。そのため、スデロット市民などからすれば「テルアビブ人はスデロットの気持ちが分からない」ということになる。
「バブル」の中に住むこと。それはイスラエルの中では特殊な、外の現実から守られた空間で生きることにつながる。バブルの外に住む人にとってテルアビブ人は「現実が見えない人種」、「テルアビブの外の現実に関心がなく、スデロットでカッサムが落ちようが、キリヤットシュモネでカチューシャが着弾しようが、コーヒーを飲みに行き、楽しく楽に生きている連中」というイメージにつながる。
しかし、紛争のないところで普通の生活を送ること。これは紛争のない国の基準からすればごく普通のこと。つまり、イスラエルでは逆にとられることが多いとはいえ、たとえば日本の基準からすれば、テルアビブの生活が「普通」でスデロットの生活が「異常」ということになる。
1年半前、「バブル(The bubble)」という名前の映画が公開され、話題を呼んだ。内容はイスラエル人男性とパレスチナ人男性の同性愛を描いた異色の映画。テルアビブという「異色の空間」の中で2人にとっての幸せを求め、「普通の生活」を試みるが、最終的に現実は暴力的にバブルの中に侵入してくると様が描かれている。
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【裏・時津風親方部屋暴行事件】
最近、新聞で日本のニュースをよく目にするようになった。年金納付記録紛失事件、朝青龍仮病疑惑事件、赤福の賞味期限騒動、毒入り餃子事件など悪いことが多いが、悪い事件の方がニュースになりやすいのでまあ許容範囲(日本のメディアでイスラエルのいいニュースが流れることも少ないし)。ただ、どうも微妙なところで首をかしげることがある。今日の新聞(Y紙)には時津風親方部屋の暴行事件に関する記事が載っていたが、「犯罪の土俵」と題する大きなタイトルの隣に、朝青龍の写真。相撲が何か知らない人への配慮かもしれないが、テロップにも「自由形(過ぎる)格闘技」とあり、読者を混乱させるのではと少々心配してみたりもした。
投稿者 moshe : 2008年02月11日 22:53
コメント
シャローム!こんばんわ。埼玉県越谷市の38歳会社員の渡と申します。プロフ読みました。当時いきなりイスラエルでの生活に脱帽です。やれば人間できるんですよね。私はヘブライ語挨拶だけでさっぱりわかりません。94年テルアビブのユースホステルに五日泊まり、その後テルアビブの駅~エルサレム駅に行きまたユースホステルに5日いました。市内でのテロはありませんでしたが隣接地域は騒がしい状態でした。兵隊や警察他市民の皆さんも銃を持ち歩いてましたからやはり緊張しました。警備の兄ちゃんにウージー持たせてもらいましたが本物はビビリました。現地を見てパレスチナ問題は非常に解決が難しい問題ですね。おっしゃるとうり人種偏見もダイレクトに感じました。私もあるユースホステルを帰宅したら理由なく追い出されました。
でもまた行きたいです!イスラエル。貴重なイスラエルからの発信ですから是非頑張って継続して下さい。
ところでご質問ですがテルアビブ大学の入学試験どうゆう形式なんですか。とても興味あります。ギブツ生活留学も興味あります。
投稿者 渡 光弘 : 2008年02月13日 01:35
>渡 光弘さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
こちらも蒲生の病院で生まれました(住んだことはありませんが)。
警備員、ウージー持たせてくれたんですね。武器を他人に持たせるのは、普通違反ですが。
日本ではなかなか出来ない経験でしょう。
>ところでご質問ですがテルアビブ大学の入学試験どうゆう形式なんですか。
海外からの留学生がどういった形で入学するのかはよく知りませんが、イスラエルの高校を卒業した場合は2種類の試験を受けます。まずひとつ目が、高校時代3年間にわたり受ける、バグルートと呼ばれる試験。ここでは、学校で受ける知識を把握しているかが問われます。2つ目はサイコメトリーと呼ばれる全国共通試験です。ここでは、数多くの問題を短い時間で解く力、問題を瞬時に理解する力が問われます。
2つの試験は別の能力を計っているわけですが、双方からなる最終得点を、大学の各学部が求める点数と照らし合わせ、入れる学部と入れない学部が決まるということになります。
投稿者 Moshe : 2008年02月14日 11:14
Moshe様、今晩は!
シャスのイシャイ党首と言えば、小泉首相が訪問した際、空港で出迎えていた様子を思い出します!!ただ、シャスの権力構図と言うのは事実上の政教一致政党ですのでイシャイ氏よりも前党首のデリ氏の方が影響力が上のような気がします。贈収賄で有罪後も彼の影響力は落ちなかったですし・・・・。
それから、先代・時津風親方のリンチ殺人ですが、疑惑をもたれていた去年の段階では、ワイドショー筆頭にその話題で持ちきりでしたが、立件後はそれほど話題にはなっていない気がします。
投稿者 一刀両断 : 2008年02月16日 01:27
>一刀両断様
確かに贈収賄事件の前のデリーの方がカリスマもあり、イシャイより影響力も上に見えますね。
>立件後はそれほど話題にはなっていない気がします。
そうですか。秋に日本にいましたが、その頃の相撲界は、今事件の他に朝青龍の件もあり、「本当にみそをつけたな」ということでかなり話題になっていましたが… 事件が話題になる時期というのは短いことも多いですからね。
投稿者 Moshe : 2008年02月17日 03:12