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2008年02月05日

イスラエル国会、ヴィノグラード調査委員会報告書について審議

2008年2月4日(月)21時のニュース

イスラエル国会では、ヴィノグラード報告書に関する審議協議が行われた。ヴィノグラード報告書に関するオルメルト首相の声明に、議員59人が支持、53人が反対、1人が棄権した。

オルメルト首相は「第2次レバノン戦争はイスラエルにとって業績」と述べ、「ヴィノグラード報告書で明らかになった問題点の改善に努める」と言明。「すべての過失の責任を負い、その責任を持ってすべての欠陥を改善し、必要な変化をもたらす」と強調した。

同首相は「内閣は満場一致で開戦の決定を承認し、野党も支持した」と指摘した。また、野党党首に向け「あなたは地上戦を含むすべての決定を支持した」と牽制。更に「戦争を非難する者は、決定に関わったり、支持したりしたにもかかわらず、戦争終結後、突然声を上げた」と批判。「私や参謀総長が個人的な理由から地上戦実行の決定を下したとする者は、モラルのすべてを失った」と付け加えた。

ビンヤミン・ネタニヤフ野党党首は「オルメルトは辞任を避けることで、責任から逃れようとしている」と述べた。同党首は「野党は戦争の目的は支持したが、欠陥のある戦争遂行は支持しなかった」と強調。また「オルメルトは責任を野党や国民に転換しようと試み、いかなる代償も払うつもりは無い」と批判。「国民は、ビジョン、正しい現実分析や戦略を必要としているが、これらはヴィノグラード委員会が現指導者らに無いと断定した特徴だ」とした。

同党首はオルメルト首相に向かい「あなたは戦略も決定せず、方針も設けず、ガイドラインを描くことも無く、自分が何をしているかも理解していなかった」と批判した。また「ヴィノグラード委員会は、戦争が大きく厳しい失敗だったと断定した」と述べ、「この失敗は、レバノンやガザからの軽率な撤退やフィラデルフィア・ルートの崩壊などに見える、現指導部の数々の失敗に新たに加わったもの」と指摘。「オルメルトの政策は保身のみを考え行われている」とし、バラク国防相に関しても、「ヴィノグラード報告書の提出後に内閣から離脱するとの公約を破った」と非難した。

協議の最中、野次を飛ばしオルメルト首相の演説を中断した複数の遺族が、退出を求められた。アリエル議員とエルダド議員(2人とも国家宗教党・国家統一党)は抗議として退席。エルダン議員(リクード)は首相の演説を妨害したため、退出を命じられた。



【解説】

ヴィノグラード報告書に関する審議が国会で行われ、オルメルト首相は自身の決定の正当性を主張し、現在首相を非難するものも何らかの形で戦争中の決定に関わっていたと強調した。一方、オルメルトの演説前には、各方面からの非難があった。

一部を紹介すると、

ザハバ・ガルオン議員(メレツ) 「首相は保身を守る戦争で勝利を収めたが、イスラエルは敗北を喫した」

モシェ・ガフニ議員(トーラー・ユダヤ教連合) 「開戦の決定は軽率だった」

アビグドール・リーベルマン議員(イスラエル・ベイテイヌ) 「イスラエルでは報告書が教訓を得るためではなく、政治の道具として使われているため、首相反対の票を入れる」

アハメド・ティービー議員(ラアム・タアル) 「戦争中に戦争批判をした議員は非難を受けた。議員の多くは戦争挑発者だ」

エフライム・スネ議員(労働党) 「一番重い罪は、戦争前に軍が見捨てられていたことだ」

ティービーが言うように、戦争中に戦争批判をしていた政治家は多くないので、一部の政治家はどこまでオルメルト非難が出来るか疑問だが、今は政界のほとんどがオルメルト叩きに回っている。








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投稿者 moshe : 2008年02月05日 02:45

コメント

Moshe様、今晩は!

 オルメルト氏にとっては、当面の危機は回避できたというべきでしょうか。59vs53、これ、多いと見るか少ないと見るか、見方は分かれると思いますが、皆解散を恐れているので、当面はオルメルト政権は安泰、しかし、任期満了までは行かない、こんなところでしょうね。

>協議の最中、野次を飛ばしオルメルト首相の演説を中断した複数の遺族が、退出を求められた。アリエル議員とエルダド議員(2人とも国家宗教党・国家統一党)は抗議として退席。エルダン議員(リクード)は首相の演説を妨害したため、退出を命じられた。

解散後は、遺族新党なども結党されるかもしれませんね・・・!それから、「社会正義党」でしたか、実業家のゲイダマック氏の新党は、彼は、ネタニヤフ氏のネオリベ経済を絶賛していましたので、閣僚候補ですかね?!また、右派の中でも一定の支持を持つ、フェイグリン氏は、今回も後任が得られなかった場合は、集団離党・新党結成でしょうか?!今後の政局・解散についてはMoshe様はどのような見通しをお持ちですか?!御所見をうかがえれば。 それと、アリエル・エルダッド両議員は、議員というよりも運動家といった感じが・・・・・。

投稿者 一刀両断 : 2008年02月07日 20:55

>一刀両断様

>皆解散を恐れているので、当面はオルメルト政権は安泰、しかし、任期満了までは行かない

そういうことですね。リクードも、時が満ちたと感じれば、シャスなどへの圧力を徐々に増やしていくと思います。

>解散後は、遺族新党なども結党されるかもしれませんね

予備役兵の党も出来るかもしれませんね。

>ガイダマック

とりあえず、ガイダマックは「議員として立候補しない」と言っていますね。当面はエルサレム市長選を狙っているそうです。

ちょっと時間がないので、申し訳ありませんが、この辺で…

投稿者 Moshe : 2008年02月10日 08:22

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