2008年02月04日
ディモーナで自爆テロ
2008年2月4日(月)12時のニュース
ディモーナのショッピング・センターで発生した自爆テロで、女性1人が死亡し、23人が負傷した。内1人は超重症。2人のテロリストがショッピングセンターに来たが、1人が自爆し、もう1人は爆発により負傷。コビ・モール警官が、後者が爆弾の作動を試みたと判断し、射殺。同警官はテロリストに数発打ち込み、爆弾処理班は爆弾を解体した。負傷者はソロカ病院に運ばれた。
警察は自爆テロを受け、全国の警備を強化した。自爆テロには、ファタハ系のアルアクサ殉教旅団、人民反抗委員会とパレスチナ解放人民戦線の計3つの組織が犯行声明を出した。治安当局は、テロリストがどのルートでディモーナに到来したか調査を進めている。
首相府主要筋は「イスラエルはテロを厳重に捉えている」と述べ、「ガザ・エジプト国境の穴に関する警告が現実なった」と強調した。エリ・イシャイ副首相は、パレスチナとの交渉を中止し、エジプトとの国境における薄い警備の強化を呼びかけた。また「フィラデルフィア・ルート(※注1)から撤退したのは間違いだった」と強調。同副首相はディモーナ視察に向かった。
シモン・ペレス大統領は、ディモーナのメイール・コヘン市長と会話し、市民を励ました。市長は市の状態に関する最新情報を、大統領に提供した。
【解説】
(※注1) フィラデルフィア・ルート ガザ撤退前、イスラエル管轄下にあった緩衝地帯。撤退前には、「ガザ地区への武器密輸がやりやすくなる」など、フィラデルフィア・ルートに軍を残すよう呼びかける声もあった。
エイラットのテロ以来、1年ぶりにディモーナで自爆テロが発生した。ディモーナといえば、「原子炉」とサッカー選手ヨースィー・ベヤユン(リバプール所属)の出身地として出る以外、あまりメディアには出てくることはない。ベエルシェバの隣にある小さな町。
現時点では、複数のテロ組織が犯行声明を出しているため、テロリストが辿ったルートなどがはっきりしていない。ルートが重要となるのは、テロリストがガザ地区から来た場合、「エジプトとの国境警備の強化を急がねば」や「やはりハマスにガザ・エジプト国境の警備を任せるわけには行かない」といった議論が生まれることになるため。
現在、「テロリストをガザから送り込んだ」とするファタハ系アルアクサ殉教旅団と「テロリストをヘブロンから送り込んだ」とするハマスの声明が出ている。アルアクサ殉教旅団が「1ヶ月かけてテロ計画したが、ガザ・エジプト国境が破れたため、やっと実行できた」としているところや、ハマスがこのタイミングで「テロリストが来たのはガザ地区ではなく西岸です」としているところなど、どちらも信憑性に欠けるところがある。この辺は、パレスチナ内部の問題なのだろうと考える。新しい情報が来るまで待ってみることにします(ちなみに、ハマスがイスラエル国内で起こったテロに犯行声明を出すのは2004年10月以来初めて)。
■ 人気ブログランキングに参加しています。
クリックで応援お願いします。
投稿者 moshe : 2008年02月04日 20:43