2008年01月22日
規制緩和するも、規制続行を警告。バラク国防相
2008年1月21日(月)22時のニュース
エフード・バラク国防相はヘルツェリア会議で「パレスチナがイスラエルは平穏を保つために全ての手段を使うと理解するまで、ガザ地区に圧力をかけ続ける」と警告した。同国防相は「こちらの平穏が、向こう側の騒乱を意味するなら、騒乱状態にする」と強調。また「私にとっては自分達の平穏のほうが大切だ」と発言。更に、イスラエル防衛当局がカッサム攻撃の解決法を見つけることを約束し、「テロでイスラエルを衰弱させることはできない」と言明した。
バラク国防相は、イラン核問題について「イスラエルをイランの核武装を容認することはできない」と牽制し、「如何なる手段も却下せずに各方面から問題に取り組んでいる」と警告した。また、ヴィノグラード報告書提出後の行動に関するコメントを避け、「報告書を読んだ後に、イスラエルにとって何が正しいかを検討する」と発言。オルメルト首相との関係については、「首相とはお互い認め合う長い友人関係にある」と述べ、「共に行動する限り、首相や内閣にあらゆる面で支援する」とした。
バラク国防相は今夜、発電所の活動再開のために、ガザ地区への燃料供給を許可した。また、薬品の提供も許可。他の制裁は現状のままとし、ガソリン、食品や商品の搬入は許可しない。
パレスチナ自治政府は「ガザ地区への燃料供給再開は国際社会を動員させた努力の結果」と述べた。アブー・マゼン議長のナビール・アブルデイナ報道官は「議長はイスラエルに、数時間後に行われる給油再開の説得した」と発言。また、自治政府高官らは「議長はガザ地区への検問所への責任を担う用意がある」と指摘した。
ハマス政治部門最高指導者のハレド・メシャル氏は、同組織のテレビ局への取材に対し、「給油再開は過ちの修繕だが、封鎖を完全に解くために、民族的圧力をかけ続ける必要がある」と述べた。
【追記】(イェディオット紙より)
オルメルト首相はカディーマ議員会議で「ガザ地区で人道危機が起こるようにはしないが、ガソリンが無くなり、住民全員が歩く事になっても構わない。イスラエルにはガザ地区住民の生活を楽にするつもりは無い。イスラエル南部の人々が恐怖の中で生活している間にガザでは正常な生活を続けることは考えられない」との発言をしている。
オルメルトはもう少し発言を控えたほうが良いと思う。話せば話した分だけ問題を大きくするので…
アラブ系議員は最近の対ガザ政策を非難。アハメド・ティービー議員は「イスラエルはガザ地区に住む150万人のアラブ人に死刑宣告をした」と批判した。
メレツ党のアブシャロム・ヴィルン議員は、情勢悪化を避けるために、国際部隊の配置を呼びかけた。 ← ここまで来たらこの辺が妥当な線かも…
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投稿者 moshe : 2008年01月22日 07:38
コメント
Moshe様、今晩は。
ヘルツェリア会議にはボルトン・前国連大使も出席してシュタイニッツ議員と会談してましたね。”ビービ”・ネタニヤフ”再降臨”の際には、国防相は彼かヤアロン氏でしょうか?!それから、イランの核武装ですが、かつてイラクの核武装を阻止した「バビロン作戦」のように容易にはいかないのは、イラクと違って各施設が分散され、かつ地中奥深くに建造されている点が挙げられるでしょう。重水炉はアラクに、ウラン転換施設はイスファハーンに、ウラン濃縮施設はナタンツにといった具合に。
投稿者 一刀両断 : 2008年01月23日 20:20
>一刀両断様
イスラエル・中東情勢にお詳しいようですが、何らかの関係がおありですか?
シュタイニッツ議員は将来有望な政治家です。主要ポストを得るのも時間の問題でしょうね。その際は防衛関係のポストに就く可能性は大いにあります。
ちなみに、2006年選挙の前に大学で講演をしに来ましたが、大学時代の先生に「そういえば君は学生時代メレツのデモによく参加していたね~」と言われてました。今でこそ保守派のシュタイニッツですが、学生時代は左派だったので…
ヤアロン元参謀総長は失意のまま任期を終え、ハルーツに席を譲ったんですよね。政界への参入も近い将来あるでしょう。その際は大方リクードになるので、ネタニヤフ内閣の閣僚になるでしょうね。
となるとリクードからネタニヤフ内閣に入るのは、他にリブナット、シャロームなどでしょう。後はカディーマ崩壊後に、恥を承知で党に復帰する元リクードの政治家が、人材不足のリクードから何らかの閣僚ポストに就くといったところでしょう。
イラン核問題は一刀両断様がご指摘なさった点などから、イスラエルが単独で行動するのは無理でしょう。かと言ってアメリカが現時点で作戦に関与するのも考えにくいので、今後の動向は注目に値するでしょう。
投稿者 Moshe : 2008年01月23日 23:36
Moshe様、今晩は。
>イスラエル・中東情勢にお詳しいようですが、何らかの関係がおありですか?
大学時代少々勉強しまして。というのも、大学に入って最初に購入した本が「憂国のスパイ」という本でして、イスラエルの諜報・安全保障に非常に興味を引かれたもので。その中にはラファエル・エイタン(現・年金党党首)の若かりし頃の活躍も随所に見られます。
>恥を承知で党に復帰する元リクードの政治家が、人材不足のリクードから何らかの閣僚ポストに就くといったところでしょう。
旧中道党がまさにそうだった気が・・・・「ディズエンゲージメント・プラン」は日本の「郵政解散」とも相通ずるものがありますが、イスラエルの場合は撤退賛成論者が”土下座”をすることになりそうですね。リクードの側も、「オルメルト、リブニは絶対イカンが他のものは大歓迎」だと言ってるようですし・・・・。
投稿者 一刀両断 : 2008年01月24日 20:56