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2007年12月31日

2007年のまとめ③ ~人名~

今年話題になった人たちをまとめて見ました。
ジャンル別にご覧になってください。

政治

エリヤーフ・ヴィノグラード(期待を裏切り、上層部を告発)
第2次レバノン戦争の問題点を調査するために内閣が設けたヴィノグラード調査委員会の委員長。当初は政治家への個人的な批判は無いだろうと言われており、冷めた目で見られていたが、4月に提出された中間報告書で、戦争の実質的指導者であるオルメルト首相、ペレツ国防相(当時)とハルーツ参謀総長(当時)全員に戦争における失態の責任があるとして、痛烈に批判。この報告書により、前述の3人に対するものすごい批判が各方面から起き、ペレツ国防相とハルーツ参謀総長は辞任に追い込まれる。尚、オルメルト首相への批判も続いており、首相の支持率も低いままである。

エフード・オルメルト(何とか2007年を乗り切った、人気の無い首相)
イスラエルの首相。ヴィノグラード調査委員会の中間報告書提出後は、ものすごく疲れた顔だったが、その山場も何とか乗り切り、首相の座を保っている。なんだか頼りなく、「何時まで持つか?」とも言われていたが、イスラエル国民が選挙に疲れていることや、他に首相になる確立があるのがビービちゃん(ネタニヤフ野党党首)とバラク国防相であるということもあり、今のところ辞任や内閣解散の確立は大きくない。しかし、2008年1月にはヴィノグラード調査委員会最終報告書の提出などもあり、リーベルマン大臣のイスラエル・ベイテイヌやバラク国防相の労働党がどうするかなど、不安要素が無いわけでもない。

ダン・ハルーツ → ガビー・アシュケナズィ(「鼻の高いエリート参謀総長」から「みんなの参謀総長」へ)
ヴィノグラード調査委員会からの非難は避けられないと感じていたせいか、ハルーツ前参謀総長は中間報告書の提出前に辞任。現在は経済界で活動しているのだとか… ハルーツ参謀総長の後任となったのがアシュケナズィ参謀総長。前の戦争で失われた軍の信用を回復するため、「一兵士のことまで考えられる参謀総長」として起用される。また、戦争で明るいになった軍の問題点などの解決も期待されている。

アミール・ペレツ → エフード・バラク(「軍のことを何も知らない経験無しのひげおじさん」から、「ちょい悪オヤジになって帰ってきたおじさん」へ)
就任当時から経験不足を指摘されていた、元労働組合組合長のペレツ前国防相。第2次レバノン戦争でも、経験不足からミスを多発し、非難を浴びる。ヴィノグラード調査委員会の中間報告書提出後も、国防相のポストにこだわり続けたが、6月の労働党党首選でバラク議員(当時)に破れ、敢え無く沈没。
後任のバラク国防相は、昔は「ニコニコおじさん」だったが、「柄の悪いおじさん」になって久しぶりに政界に戻ってきた元首相。政治的見解も昔に比べて右傾化している。政界復帰当時から「昔の俺とは違うんだ!」と述べている。

ツィーピー・リブニー(「クーデター」に失敗した外相)
第2次レバノン戦争直後は、オルメルト首相の代行として、多くの人気を集めていた。しかし、ヴィノグラード調査委員会の中間報告書提出直後にオルメルト首相を非難し、辞任を呼びかけておきながら、自らは辞任をせず外相の座に留まったことから非難を浴びる。ハッキリとしない対応から、「リーダーとして相応しいか?」との疑問を投げかけられる。また、最近ではエジプトと一悶着起こしている。

モシェ・カツァブ → シモン・ペレス (セクハラ大統領からベテラン大統領へ)
今年、セクハラなどで不名誉な形で任期を終えたカツァブ前大統領。後任として国会に選出されたのが、政界一のベテラン・ペレス大統領。これまで、肝心なところで負け続けていたが、やっと努力が報われた84歳のペレス。

イーガル・アミール(獄中で割礼式)
ラビン元首相の暗殺者。暗殺から12年の今年、獄中で息子の割礼式を行ったことで話題となった。一時は、首相の暗殺者に獄中割礼の権利を与えるのは相応しくないとの主張もあったが、家族と共に儀式を行った。

ギルアッド・シャリット
2006年にガザ地区で拉致されて以来、1年も音沙汰無かったギルアッド・シャリット兵の肉声が録音されたテープが公表され、兵士の返還に関するイスラエルの義務を思い出させた。


社会

アルカディ・ガイダマック(のりにのってる金持ちのおじさん)
第2次レバノン戦争では、北部の住民のために避難所を設置し、同じ事をスデロットの住民にもやって人気をあげたガイダマック。今年は、自らがオーナーを務めるチームのベイタル・エルサレムも優勝を飾り、政党(ツェデク・へブラティ)まで結成したあげく、エルサレム市長選への出馬も噂されている。しかし、どこから大量の金が入ってきたのかは定かではなく、悪い噂も多々あり、誰もがこの人をどう理解して良いのか分からないでいる。

ユリ・タミール教育相 vs ラン・エレズ中高教員組合長
2007年は教育関係の問題が浮き彫りになった年でもある。大学生(40日)や中高教員(2ヶ月以上)の長期ストが決行され、大学教授のストは年内に終わることは無かった。その中でも特に目立ったのが中高教員のスト。教育省・財務省と教員組合がお互い一歩も譲らない中、数十万人の中高生が家や町でブラブラとしていることが問題となった。結果も満足なものは得られず、教育相も組合長も非難を受けた。

リビウ・リブレスク
今年のトップニュースに選ばれた銃乱射事件の際に、学生を非難させたものの、自分は犠牲となって死亡したイスラエル人大学教授。その勇気は世界中から称えられた。

カルニット・ゴールドヴァセル
第2次レバノン戦争のきっかけとなった、レバノン国境における兵士拉致事件の犠牲者の1人エフード・ゴールドヴァセルの妻カルニットさん。今年も度々、テレビで兵士の即時返還を呼びかけた。また、イランのアフマディーネジャード大統領が訪米した際の記者会見で、自己紹介をし、「ヒズボラに支援しているあなたに責任があるわけですが、なぜ赤十字に兵士との面会の許可を与えないのですか?」と質問し、同大統領を困惑させた。


文化

サソン・ガバイ&エラン・コリリン
今年のイスラエル映画は話題作が数多く公開されたことで、注目を浴びた。中でも、世界でも注目を浴びたのがエラン・コリリン監督、サソン・ガバイ(なぜか日本のメディアではサッソン・ゲーバイと英語表記に合わせている)主演の『迷子の警察音楽隊』(日本でも公開中。必見です)。イスラエル南部の町に迷い込んだエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊とイスラエル人たちの交流を描いた映画。イスラエル・アカデミー賞を総なめし、カンヌ際、東京国際映画祭、ヨーロッパ・アカデミー賞などで、多くの賞に輝いた。

オシュリ・レヴィ
今年の話題作の一つが、2000年に行われたレバノンからの撤退を描いた、映画『ブフォール』。兵士達の返還の日を前に、後方のイスラエル人たちの指揮を害さないために、兵士達が受けた命令は「死者を出さないこと」。しかし、兵士達が駐屯する基地「ブフォール」にも、ヒズボラのカチューシャ攻撃は容赦なく、襲い掛かり、やがて死者も…
若手俳優が多く起用された、この映画で主役である、基地の隊長リラズを演じたのがオシュリ・レヴィ。しかし、レヴィが兵役逃れをしていたことから、彼をはじめ「軍隊に行かなかった俳優がレバノンで死闘を潜りぬいた兵士を演じるのに相応しいか?」との議論が生まれる。その矛先はやがて、軍隊に行っていない他のタレント、歌手、俳優などに向けられ、今年は著名人の兵役逃れも話題となった。


スポーツ

アブラハム(アブラム)・グラント
今年、強豪チェルシーの監督に就任した、元イスラエル代表の監督。イングランドでは当初「誰よこの人?」だの「ユダヤ人ということでアブラモビッチに買われた」と言われ、すぐに首になるだろうと噂されていたが、チェルシーが首位争いに食い込んでいるなか、今のところ監督の座は安泰。
実はこのグラントには、選手としての監督は全く無く、18歳のときから監督をしている。2006年ワールドカップではイスラエル代表の監督して、敗退こそしたものの、無敗で予選を終える。しかし、この監督は昔から、結果を出していながら、評価はされず、今回も失意のまま、イングランド・プレミアリーグのポーツマスのマネージャーに就任。その後、チェルシーのマネージャーとなり、前任のモウリーニョ監督の退団を受け、監督に就任した。

シャハル・ペエル
イスラエルで最も注目されているテニスプレイヤー。今年の全豪オープンや全米オープンでは準々決勝まで進み、イスラエル女子テニス最高記録を達成する。現在、世界ランキング15位。ちなみに、この選手の名前も、英語表記にあわせ、日本語では「ピアー」だの「ピエール」だのになっているときがある。

ヨースィー・ベナユン
少年時代、ディモーナの小さなチームでプレーしていたベナユンは、マッカビ・ハイファで多数の優勝を記録した後、スペイン・リーグのラシンに移籍。その後、イングランド・プレミアリーグのウェストハムを経て、今年リバプールに移籍した。11月に行われたチャンピオンズリーグ対ベシクタシュ戦では、ハットトリック、2アシストの活躍を見せる。

デービッド・ブラット
長年、マッカビ・テルアビブで助監督として埋もれてきたブラット。昨年、ロシア代表の監督に就任したと思ったら、今年見事に優勝を飾った。イスラエル人の監督としては初の快挙。









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投稿者 moshe : 2007年12月31日 23:25

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