2007年11月04日
ラビン首相暗殺記念に式典に15万人
2007年11月3日(土)23時のニュース
テルアビブのラビン広場では、ラビン元首相暗殺12周年の記念式典が行われた。主催者は約15万人が式典に参加したことを明らかにした。シモン・ペレス大統領は式典で「平和への努力やプロセスは、全て支持すべきだ」と発言。同大統領は参加者に声を上げ、「ラビン首相が残した火」を掲げ続けるよう呼びかけた。「あなた達はラビンの後継者です」と語った。
エフード・バラク国防相は「イツハク・ラビンは我々のために戦ったが、暗雲が立ち込み、暗殺の兆候がはっきりと見えていたとき、我々は何もしなかった」と述べた。同国防相は「扇動に関わっていた著名人は今でも活動しており、いつか罰せられることがあるのかも疑問だ」と牽制。また「ラビンの暗殺者は、恩赦を得ることは無く、死ぬまで刑務所から出ることは無い」と強調した。
イツハク・ラビン元首相の息子ユバル氏は「暗殺の日から変わったことは何も無く、教訓を得ようとする動きは今まで以上に少ない」と言明した。同氏は「当時は扇動を止めるために何もせず、暗殺の企画者を罰することも無く、今でも同じ対応を続けている」として、警察など治安維持機関を批判。また、(ラビン首相の暗殺者)イーガル・アミールに、息子の割礼式への参加権を与える決定を非難し、「彼(アミール)は、民主主義を馬鹿にし続けている」とした。
一方、同氏は「父やペレス氏が率いた平和の道が勝ったのは明確だ」と発言。また、何も行動しないことで批判を避けている現状を打開し、和平プロセスを推進するよう現内閣に呼びかけた。
【解説】
テルアビブのラビン広場でラビン首相暗殺記念式典が行われ、15万人が参加した。暗殺から12年というと、暗殺の年に生まれた子供も来年は中学生。時代を感じる。明日は、暗殺者イーガル・アミールの息子の割礼式が刑務所内で行われる。この事に関しては、多くの非難が出たが、結局裁判所は儀式を刑務所内で行うことを認めた。
暗殺の前には、パレスチナとの和平プロセスを「裏切り」とする多くの反政府デモが行われた。一部のデモは特に過激で、SSの服やを着たラビン首相の合成写真が配られたり、カフィア(アラブ人男性が)をつけ、アラファトと抱き合うラビン首相のポスターが作られたりした。これらのデモや右派・極右の発言が扇動となり、直接にしろ間接的にしろ暗殺につながったとの見方が強い。ネタニヤフ野党党首などがデモを非難しなかったことなどから、責任の一端のがあるとする者もいる。
投稿者 moshe : 2007年11月04日 06:56