2007年06月16日
パレスチナに2つの政府
2007年6月15日(土)6時のニュース
アラブ連合加盟国の外相らは、アブー・マゼン議長の地位を尊重するようハマスに呼びかけた一方、「ハマスが過半数を占める評議会の権限も尊重する必要がある」と強調した。カイロで行われた会議で外相らは、エジプトの仲介で交渉を再開するようファタハに呼びかけ、「交渉の失敗は重大な影響がある」と警告。また、会議では、ファタハとハマスの抗争の原因を調査し、1ヶ月で報告書を提出する委員会の設置が決定した。
アブー・マゼン議長が任命した内閣の先生の日程は、まだ決まっていない。宣誓式は昨日に予定されていたが、公式な理由も無く延期となった。
ハマス政治部門のハレド・メシャル指導者は「アブー・マゼンが任命した臨時内閣には法的な正当性が無いため、ヘニヤ内閣は任務を続行する」と述べた。一方、「ハマスはアブー・マゼンをパレスチナの指導者として認めており、パレスチナ人民のために協力を続ける」と言明。「ハマスは、アラブ軍を含む、多国籍軍のガザ地区介入に反対する」と強調した。同指導者は、抗争を西岸に拡大させないよう呼びかけた。
ファタハは、メシャルの交渉への呼びかけを拒否した。アブー・マゼン議長の顧問は「殺人者との話し合いはありえない」と強調した。
【解説】
ガザ地区の内戦は、ハマスの勝利に終わりました。ファタハ関係者を含む多くのパレスチナ人が抗争を逃れてイスラエル国境に向かっているようです。とりあえず、ファタハ関係者は特別に西岸に行けるようです。抗争の結果、アッバス議長はヘニヤ首相を解任。臨時政府を任命したものの、ハマスはこれを拒否。実質的に、一つの民族に2つの政府(西岸=ファタハ、ガザ=ハマス)が出来てしまいました。「地理的につながっていない国は必ず別々の道を歩む」という言葉どおりになりそうです。
これより、どの政府がパレスチナを率いて、誰がイスラエルや世界各国と交渉するのか興味深いところです。しかし、パレスチナ人同士で戦っているようでは、パレスチナ国家樹立はまだまだ遠い未来の話。どうなってしまうのだろうか…
新聞では「ハマスの勝利を見て、アラブ諸国のイスラム過激派は自国でもクーデターを目指す可能性が高い」という推測。それを一番恐れているのが穏健アラブ諸国のエジプトとヨルダン。仮にそうそうると、中東はさらにバラガン(滅茶苦茶)になってしまうので、それだけは避けたいところです。
投稿者 moshe : 2007年06月16日 15:18
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