2007年01月25日
カツァブ大統領、無実を主張。メディア・警察を非難
2007年1月24日(水)22時 FM95のニュース
カツァブ大統領は全ての起訴を否定し、「自分は無実であり、現時点では辞任するつもりは無い」と強調した。しかし、「マズズ検事総長が、訴状の提出を決定すれば、行政裁判所で公約したように辞任する」と発言した。
大統領公邸で、カツァブ大統領は、報道機関に対し激しく非難したが、警察や検事総長に対する非難も自制しなかった。同大統領は「私は、狩、軽蔑すべき追及、魔女狩りやメディアによるリンチにあった」と主張。報道機関に対しては「(メディアは、)銀のスプーンを加えて生まれたエリート趣向でエゴイストの一味ではない、私が大統領になったことが許せなかった」と批判。またマズズ検事総長に対し「約束を破り、警察に、会談の内容をメディアに漏らした」と非難。警察については「メディアの後に続き、数十年の間、私の下で働いた女性全員を調査した」と牽制した。
大統領は「無罪を証明するために、たとえ世界大戦をすることになったとしても、命が尽きるまで戦い続ける」と強調した。また「警察は、私のための全ての証言を、駄目にするために働き、私を裁判にかけるため、証言者に的を定めた」と非難。
ディヒテル公安相は警察に対する大統領の主張を強く否定し、大統領による謝罪に希望を見出した。同公安相は「大統領が、捜査官が自身か自身の名誉を傷つけたと考えるのならば、警察捜査隊に問い合わせることが出来る」と指摘。警察の国家司令部はカツァブ大統領の発言に対するコメントを避けたが、警察関係者は「基礎的な捜査が行われ、カツァブの主張には根拠が無い」と述べた。
オルメルト首相はヘルツェリア会議の始めにカツァブ大統領の演説に触れ、「職務遂行が不可能なのは間違いない。大統領府を後にするべきだ」と述べた。同首相は演説のほとんどをイランの脅威に充て、「現在、短期間での脅威は無い。イスラエルは自ら全ての手段を使って対応することが出来る」と指摘。また「我々は無関心ではない。イランからの脅威は重大と見ているが、イスラエルはイランの強化を止める努力の前線ではない」と強調した。
オルメルト首相は「政治的解決は、イスラエルにとっても世界にとっても好ましい解決であり、イランに対する断固たる方策は、同国に影響を及ぼすだろう」と述べた。
【解説】
24日19時(日本時間25日6時)、カツァブ大統領が公邸で起訴に対する演説を行いました。あの温厚な大統領が、ものすごい剣幕で話しているのには正直驚きました。カツァブは演説で、報道機関に警察から検事総長や告発者の女性たちまで全員を非難。無実を主張しました。
特にメディアのことは、「人を裁判なしに死刑にしようとするマッカーシズム」として激しく非難しました。「告発者の主張ばかり取り扱い、誰も大統領に意見させなかった」という発言に、2チャンネルの記者が演説の途中で「誰が発言するなと言ったんですか?」と指摘すると、「今日は黙っていろ!お前たちは6ヶ月好き放題いってきたんだから、今度は黙って聞け!今日は私が話す!2チャンネルは6ヶ月間私の血を流してきた!」と怒鳴りました(2チャネルが、事件をすっぱ抜いたようです)。
事実は今のところ誰にも分かりませんが(少なくとも何かはあったんだろうなという印象は受けますが)、カツァブのメディアに対する非難には一理あるようにも思えます。新聞の見出しを見たりすると判決が下っていないのに「辞任しろ」「キリアット・マルアヒに帰れ」「全員を告発」(意味合いとしては「自分だけが悪くない」)など、少し乱暴かなという気もします。報道はやはり責任の重い仕事だと再確認しました。
しかし、メディアはそういう話があるのを知っていながら、告発されるまで情報を出さなかったと言うこともあります。大統領のほうも言いすぎかなという部分もありました(かなり鬱憤がたまっていたのでしょうが)。
ただ、演説の内容は弁護人などとの調整が無かったようで、弁護士は困惑している様子でした。イェデイオットによると、まだ辞任要請に必要な過半数が無いようです(賛成45議員、反対28議員、未決定47議員)。
今日、国会委員会が大統領を「職務遂行不可能」(休職)とみなすか検討します。その後委員会は、イスラエル史上初めて、現役大統領の罷免について検討します。「職務遂行不可能」とされた場合、ダリヤ・イツィク国会議長が暫定大統領として、初の女性大統領となります。
大統領候補の1人、レウベン・リブリンについて、解説を加えておきます。
【レウベン・リブリン】
国会議員。リクード所属。前国会議長。
―――
1939年9月生まれ。エルサレム議会議員、エルアール理事会会員、ベイタル・エルサレム法務顧問などを歴任する。国会には、第12代国会(1988〜1992年)にリクードから国会入り。第14代国会(1996〜1999年)から現在までは連続で議員となる。政界では、通信省(2001〜2003年)や国会議長(2003〜2006年)を務める。ガザ撤退には反対したものの、シャロン反対派には加わらず、双方に自制を呼びかけた。
現在、カツァブ大統領後任の有力候補として名が挙がっている。
投稿者 moshe : 2007年01月25日 19:33
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