2007年01月24日
カツァブ大統領への起訴決定。各政党から非難
2007年1月23日16:00 FM95 のニュース
婦女暴行などの罪で起訴されることが決まったモシェ・カツァブ大統領の弁護人の1人、ダビド・リバイ弁護士は「大統領は、明日記者会見を開き、起訴により、一時的に職務の継続が不可能となることを発表する」と述べた。
リバイ弁護士は「大統領は自分の無罪を断固証明するつもりでいる」と強調。また「マゾズ検事総長が事情聴取の後で、方針を変えるだろう」と推測。また「新たな証拠を、近く検事総長に提出する」と発言。同弁護士は「検事総長もこれらの証拠を検討すると言明した」と指摘述べた。また、赦免事件や盗聴容疑に対し起訴されなかったことに満足感を示した。
一方、ツィヨン・アミール弁護士は「カツァブ大統領は、起訴の決定を驚きと屈辱をもって受け止めた」と述べた。「大統領は、事件の証拠が、逆の決定につながると信じていた」と付け加えた。
メニー・マゾズ検事総長は大統領に、強姦や他の性的犯罪に対し、刑事法廷に立たせる意向を伝えた。大統領はこのほか国庫金を支出し、個人的パーティーで銀製トロフィーを贈呈した容疑、証言者妨害と審理妨害の容疑でも起訴される。
またカツァブ大統領は、観光相時代の部下に対する婦女暴行や強制わいせつの容疑で起訴されることになった。あわせて性的強要、権力を利用したわいせつ行為、強制わいせつ、大統領公邸職員への性的いやがらせに対しても起訴を受ける。これらの起訴事実の被害女性、合計4人から告訴されている。
メレツ党は大統領罷免請求の免職を企画している。ザハバ・ガルオン幹事長は「罷免検討委員会の設置に必要な議員20人の署名は、問題なく得ることが出来る」と述べた。
このほかにも多くの政党の議員が、大統領に即時辞任を要求している。ラフィ・エイタン議員は「衝撃を受けた。起訴は大統領府を暗雲で覆う。閣僚や議員は大統領に辞任を求めるかの決断を迫られている」と述べた。
最初に大統領を告訴したAさんの代理人、キネレット・バラシ弁護人は「大統領に提出される訴状はとても重く、衝撃を受けた」と述べた。取材に対し同弁護士は「大統領とその側近は、起訴人への中傷を続けてきた」と非難した。
【解説】
カツァブ大統領への起訴提出が決定した。予想はされていたことだが、かなり重い内容。これからも、辞任要求の声は大きくなるだろうし、免職は間逃れないだろう。
後任大統領としては、リブリン元国会議長やペレスなどの名が挙がっている。
ちなみに、カツァブ大統領を訴えている女性は頭文字が「アレフ」(日本語のあ、い、う、え、お、にあたる)の名前が多く、日本語に訳すときにAさんなのか、それともIさん、Uさん、Eさん、Oさんなのか分からなくて困っています。最初に訴えたアレフさんは、エルサレム・ポストで「A」となっているのでAさんにします。
【ザハバ・ガルオン】
イスラエルの政治家・議員。メレツ党幹事長。
―――
1956年、ソ連で生まれる。60年、イスラエルに移住。1999年、メレツから国会入り。同年、幹事長に選ばれる。
女性の地位問題、イスラエルや占領地での人権問題を取り扱っており、国会の女性人身売買調査委員会委員長や人権運動ベツェレム総長などを歴任している。また、テロ幹部暗殺を「裁判なき死刑」として反対。懲役反対に関しては、他のメレツ党員とは異なり理解を示している。
関連記事:
強姦罪を含む容疑で、イスラエルのモシェ・カツァブ(Moshe Katsav)大統領に起訴状
読売新聞:イスラエル大統領、婦女暴行で起訴へ
イスラエル大統領を強姦やセクハラなどの罪で起訴へ
投稿者 moshe : 2007年01月24日 07:09
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