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2006年08月01日

イスラエル閣議、地上戦拡大を決定

2006年8月1日10:00 FM95 のニュース

パレスチナのナビール・シャース元外相は「確立されつつある協定によると、イスラエルは拉致された兵士ギルアッド・シャリットと交換にパレスチナ人囚人700人を解放する」と発言。エル・クッツ紙のインタビューに対しシャースは「外交は進んでおり、イスラエル・パレスチナ武装組織双方は、停戦を確約した」と述べた。

外交防衛閣議はレバノンでの地上戦の拡大を決定。イシャイ大臣は棄権した。

イスラエル国防軍は、メトゥーラ西方の村を占拠。これらの村からは、多くのカチューシャが発射されていた。

イスラエル空軍は昨夜、2つのロケット発射機、ロケット発射地帯から逃げようとした武装集団と思われる人影、建物などを爆撃した。

昨夜から今朝にかけて、数発の迫撃弾がエツバ・ハガリールに着弾した。負傷者は無く、被害は出なかった。

ライス米国務長官は、ブッシュ大統領に中東訪問の結果を報告した。共和党のチャック・ヘーゲル議員は「ブッシュ大統領とライス長官は、即時停戦を呼びかけなくてはならない」と述べた。

レバノンのセニヨーラ首相は、カナ村での民間人死亡に対するイスラエルの謝罪を拒否。シャレク・エルアウサット紙は、レバノンが国際裁判所で、イスラエルに賠償金を請求すると報道した。

【解説】

ガザ危機は集結に進んでいる模様。「結局、兵士の代わりに数百人の囚人を解放するんだったら、今までの戦闘はいったいなんだったんだ?」という事になるかもしれない。イスラエルは「拉致すればいくらでも言う事を聞かせられる」という前例を作りたくなかったんですね。そもそも、戦闘はそこから始まった。時間がたってから釈放すれば、「交換としてではなく、釈放のために頑張ったアッバスの為の釈放」と言えるかもしれない。

一方、レバノン危機では、空軍が48時間の停戦をすると思ったら、それは動かない的に対する攻撃で、発射機、武器補給、テロリストなどは範囲外のようだ。また、昨日、外交防衛閣議はリタニー川までの地上戦拡大を決定した。リタニー川は、イスラエルとの国境を平行に流れているので、リタニー川以南をレバノン南部と呼ぶ事もある。


レバノン首相は、カナ村(カフェル・カナ)で、イスラエルの攻撃により、民間人50人超が死亡した事件に対する謝罪を拒否。また、レバノンはイスラエルに、賠償金を請求するらしい。反対に、イスラエルの被害は、誰も弁償してくれないのだろう。


停戦に向けて、新聞に載っていた、イスラエル・レバノン双方の要求を紹介:

イスラエル
・訓練された兵士から構成される多国籍軍のレバノン派遣
・多国籍軍は少なくとも1万人
・多国籍軍は、レバノン全土、特にイスラエルとの国境とシリアとの国境に配備
・多国籍軍は、レバノン軍配備とヒズボラ解体を含む、安全保障理事会決議1559執行を支援。
・兵士釈放は全ての調整の一部。協定が約束されない場合、停戦はありえない。

レバノン
・イスラエル・レバノンによる共同停戦宣言
・イスラエルとレバノンの囚人交換
・多国籍軍は少なくとも10カ国から構成
・レバノン軍をイスラエルとの国境に配備
・「武器を持つ許可の無い武装組織」からの武器収集(ヒズボラを含む)
・シャバア農場返却 (シャバア農場は、ヒズボラがレバノン領としている土地。イスラエル撤退以来、イスラエル・ヒズボラの最大の相違点となっている)
・戦闘被害に対する賠償金

【リタニー川】

レバノン最長の川。全長140km。

―――

ベッカー高原から南に流れ始め、イスラエルとの国境近くで西に流れ、シドンの南から地中海に流れる。川の水は主に、灌漑に使われている。

イスラエル建国前は、リタニー川の水をネゲブの農業に使用しようという計画があった。そのため、ユダヤ機構はイギリス統治の国境をリタニー川までと要求していた。

【カナ村】

ティルスの南にあるレバノンの村。イスラエルによる爆撃で、2度多くの民間人が死亡した事で有名になる。

―――

1996年4月、怒りの葡萄作戦の最中、国連軍の近くからヒズボラが、イスラエルに向けカチューシャを発射。イスラエル空軍は爆撃で応戦。しかし爆撃は、難民キャンプと国連軍にあたる。民間人102人が死亡、100人が負傷した。イスラエルは謝罪するが、国際世論は作戦中止を呼びかけ、イスラエルは撤退を余儀なくされる。


10年後の2006年7月、イスラエル空軍は、カチューシャを打っていたヒズボラのテロリストがいるとしてビルを爆撃。しかし、ビルの防空壕には数十人の民間人がいた。54人(内子供が37人)が死亡した。

イスラエル国防軍は調査を約束。当初、攻撃から数時間後にビルが崩壊したことを疑問視したものの、「始めの攻撃で爆破しなかった爆弾が、後で爆破した可能性がある」と認めた。


キリスト教では、この村を、イエスが水をワインにしたとされる「ガリレアのカナ」と見る人もいる。普段、ガリレアのカナは、ナザレ近辺の同名のカナ村と見られている。

投稿者 moshe : 2006年08月01日 17:25

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