2006年07月31日
イスラエル空軍、48時間活動停止
2006年7月31日10:00 FM95 のニュース
コンドリーサ・ライス米国務長官は「今週中に、停戦と多国籍軍配備を含む、イスラエルとレバノンの協定が得られるよう努める」と述べた。また「レバノン政府は、(南部を含む)レバノン全土で主権を保たなくてはならない」と付け加えた。
ライス長官はエルサレムで、クファル・カナの事件、特に子供の死について追悼の意を表した。また、レバノンへでの攻撃延期とクファル・カナ事件調査を約束したイスラエルの決定も賛美した。ライスは拉致された兵士2人ついては触れなかった。
政府関係者によると、イスラエルは、停戦は、多国籍軍がレバノン南部に配備された後に、執行されると考えている。これは「現状維持、即ちヒズボラが南部に戻り部を蓄えるのを許すわけには行かない」とするライス長官の発言と一致している。
同関係者によると、空軍の活動停止は、発射寸前のカチューシャ発射機の攻撃、ヒズボラ幹部暗殺や歩兵隊への支援などの防衛行為を含んでいない。(活動防止)決定の発表のタイミングについては、首相府と国防相府の勘違いで発表が遅れたとした。
発表は昨夜10時半に行われる予定で、アメリカはイスラエルが既に発表したと考え、同趣旨の内容を同日に発表した。その為、記者団は初めにアメリカから発表を聞き、イスラエルの発表は後となった。
軍事関係者も「空軍は現在発射地点や武器補充の為の道などを攻撃していないが、発射の試みには対応する」と説明した。また「空軍は、南部で活動を続けている歩兵隊に支援する」と述べた。軍と国防省では、木曜日までにレバノン南部での活動を終え、国境から1kmから2kmの安全保障地帯を作る事を望んでいる。
ヒズボラ幹部はライス長官の発言を否定し、「停戦以外の交渉はありえない」と強調。ヒズボラ党所属のハッサン・パダーラ議員は「ライスは、レバノンにレバノン内でどう行動するか言う事は出来ない。決定はレバノン内閣とレバノン国民が下さなくてはいけない」と非難した。
レバノンのエリアス・ムール防衛相は、条件無しの停戦が週末までに得られるとの希望を見出している。レバノンのテレビチャンネルLBCの取材に対し、ムール防衛相は「レバノンは、政治的、外交的な展開から、今後の行動を決める」と述べた。
【解説】
昨日、イスラエルの爆撃で一般市民59人が死亡した事から、イスラエルの立場は悪くなっている。イスラエルは、2日間の空軍の活動停止と爆撃の調査を約束。突然、停戦に向けて事が進み始めているような感じです。でもこのまま終わったら、イスラエルは、当初の目的だった兵士奪還もできず、ヒズボラも解体できず、イメージだけになるような気がする。ヒズボラは、「民間人を殺したイスラエルに負けずに頑張った」とアピールして、ポイントを稼ぐ事になるだろう。
昨日は、近くのモールでイスラエルの映画『アビーバ・アフバティー(Aviva My Love)』を観て来ました。なかなか面白い映画でした。内容は別の機会にでも書いておきます。イスラエルで上映されているイスラエル映画は、たいてい英語の字幕があるんで、ヘブライ語が分からなくても観に行くと面白いかもしれないですね。
【ヒズボラ・2】
2006年7月、ヒズボラがイスラエル兵2人を拉致する事件が発生。イスラエルはこれに対し、ヒズボラ司令部などを攻撃。ヒズボラは報復として、ハイファ、ナザレ、アフーラなどのイスラエル北部の町へカチューシャ攻撃を開始する。ヒズボラが使用している武器は主に、シリアやイランから入ってきているといわれている。
ヒズボラの戦法
小規模部隊 軍にとって、小規模な部隊は戦いにくい相手であるため、この戦法をとる場合が多い。また、時限爆弾など使用することもある。
民衆との同化 ヒズボラは学校や病院なども建設している。その代わり、非戦闘地から攻撃し、非戦闘地へ逃げる戦法をとっている。また2006年のレバノン危機では、南レバノンの住民の避難を防ぎ、被害を大幅に拡大したといわれている。
心理作戦 ヒズボラが最も多く利用する戦法。特にヒズボラ系のテレビ局アル・マナールを利用し、自らを「イスラエルからレバノンを守るヒーロー」としている。同テレビ局の放送で、ヒズボラのリーダー、ナスラーラはイスラエルやアメリカを馬鹿にし、イスラエル国民を脅迫することが多い。
ヒズボラは、アメリカ、イギリスやEUからも、テロ組織として認識されている(EUは宣言のみ)。
また、麻薬、車盗、偽札偽造などの犯罪にも関わっている。
投稿者 moshe : 2006年07月31日 17:39
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