2006年03月03日
パレスチナへの資金援助
2006年3月3日07:00 FM95 のニュース
労働党のアミール・ペレツ党首は「ビンヤミン・ネタニヤフと首相ポストを順送りにする取引はしない」と述べた。同党首は「我々の社会的経済的政策は全く食い違う」と説明した。
アブー・マゼン(アッバス)との対談については「パレスチナ自治政府最後の穏健派への『給油』を断つのは無意味だ」と述べた。また「ハマスを迂回する道を作らなくてはならない」と発言。「パレスチナは、我々がパートナーであり、テロこそが敵である事を理解しなくてはならない」と語った。
一方リクード党のスィルバン・シャローム議員は「政府の政策は、世界の対ハマス陣営に害を及ぼしている」と非難した。シャロームは米国の対ハマス政策を賞賛し、「パレスチナ自治政府に資金を送ってはならない」と牽制。また「自治政府をボイコットし、誰もが一致して行動するよう配慮しなくてはならない」と述べた。
カディーマ党のメイール・シトリット大臣は「政府はアブー・マゼンを不適切と考えていない。しかしパレスチナ自治政府の次期内閣の良し悪しが分からない現在、彼と会うのは道理にあわない」と述べた。
シトリットは「イスラエルにはパレスチナ人を飢えさせるつもりはない。一般人とパレスチナ指導者の区別はついている」と強調した。
カディーマ指導者の1人シモン・ペレスは「アブー・マゼンと会う事に問題はない」と言明。また「アブー・マゼンは我々の敵ではない。約束を守るリーダだ。ハマスに対し起こっているのなら、彼はハマスではない」と説明した。
ペレスは「私はアブー・マゼンと連絡を取っているが、今は会う事を避けている」と述べた。首相府高官はこれについて「カディーマのどの党員も、首相代理の許可なしにアブー・マゼンと会う事は出来ない」と警告した。
エフード・オルメルトは昨夜「アブー・マゼンはパレスチナ自治政府のリーダーだ。イスラエルは彼に反対するつもりはない」と述べた。しかし「アブー・マゼンはテロと戦う代わりに、ハマスのリーダーのイスマイル・ハニヤを〔首相に〕指名した」と付け加えた。
【コメント】
カディーマ人気が落ち始めている今日この頃。パレスチナへの対応は世論を大きく左右するのでどう出るか気になるものです。ちなみに、リクードはこの選挙に莫大の資金をかけている事が分かりました。やはり、この党の広告が一番多いような気がします。
昨日は『ミュンヘン』を観に行ったのですが、映画の前の広告に2つもリクードの広告をやっていました。他の党の広告はありませんでした。広告はオルメルトの名前と、スモール(左)という言葉をくっつけて「このスモールメルトはイスラエルに高くつく」というものでした(リクードらしいな…)。
時間があれば他の党のスローガンも紹介したいと思いますが、もうすぐ2学期が始まるので悪しからず…
【解説】
ハマスが強まっている中、アッバスが弱体化しているように思われます。皆の発言を一言で言うと「ハマスとは話さない」が「自治政府とは話さない理由はない」といった感じでしょうか。イスラエルは「場合によっては資金ストップもありえる」としています。
ペレツの発言にある「ローテーション」とは、連立政権を発足し、首相は2年ずつ別の人物がやるというやり方です。イスラエルでは一度だけ、これが実施された事があります。ペレスとシャミールが2年ずつ交代で首相を務めました。
カディーマ党員。
―――
1948年、モロッコで生まれる。1957年、イスラエルに移住。1974〜1987年、ヤブネ市長を務める。1981〜1988年国会議員となる。
1988年に再度リクード党から国会入り。1996年には野党党首となる。1998年、財務省に任命。2001年には法務相に任命される。2003年には副大臣としてネタニヤフ財務相(当時)の下につく。2004年には交通大臣となる。
投稿者 moshe : 2006年03月03日 16:38
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