2005年12月12日
モファズ国防長官も、カディーマ党に転籍
2005年12月12日08:00 FM95 のニュース
モファズ離党の影で、リクード党、労働党、シヌイ党、国家宗教党の議員63人を含む臨時内閣を結成する動きがリクードで続いている。ビンヤミン・ネタニヤフ議員はこの動きの存在を否定。
カディーマ党に対し同議員は「カディーマ党はイスラエルの政界に『人身売買』という道徳的でない規範を作った」と述べ「政治家は自身の主義を簡単に捨てたのか、元々何の主義も持っていなかったので現金で買えるかのどちらかだ」と非難した。
また、ヤアロン前参謀総長との対談で、当人が政界に入る意思が無いと語っていたことを明らかにした。
[…]エフード・オルメルト財務省は「リクードは惨めだと思う。同じ党の議員を外に追いやる為に全ての手段をとっていたリクード党議員らが、離党した議員を非難するのは不思議だ」と語った。
エーフィー・エイタム議員は、「シャウル・モファズの行動は詐欺と汚職だ」として「同じ行動を軍系試験でしていたら、すぐ失格になっていただろう」と述べた。また、「信頼を失った今、このような人物は、兵隊を戦場に送る権利は無い」と批判した。
【解説】
シャウル・モファズ国防長官がカディーマ党に転籍。要請は、すでにカディーマ党結成時に来ていたが、リクード党首選に出馬するとして、拒否していた。拒否の理由は、1代で終わる可能性のあるカディーマ党へ転籍すると後に首相になれないからとも言われていた。
離党の理由としてモファズは「リクードは極右になりつつある」として、フェイガリンなどの、極右とされている議員が勢力を伸ばしていることを指摘した。今後も、カディーマではその点をついていくと見られている。
各党の戦略は:
カディーマ 「リクード→極右」
リクード 「カディーマ→左翼」
労働党 「カディーマ→リクード」(元リクードの議員が多いから)
となるのだろうか。
ちなみに今回の選挙は、政治家が短時間で突然政策を変えたことで知られている。民間テレビ10チャンネルで、どういう風に1ヶ月の間に政策が変わったかという記事が載っていたので、いくつか紹介します。
シャロン(リクードから出馬するという立場から新党結成へ)
前:「私はリクード党員で、リクード党員として選ばれた。リクード党首として出馬する」
後:「長い苦悩の結果、リクード離党を決心した。リクードは現在の形では、イスラエルを民族的目標へ導けない」
ランダウ(リクード党首選にいち早く出馬するものの出馬取り下げ)
前:「取り下げ?笑わせないでくれ。私は最後まで走りぬく」
後:「私は『家』を助けなくてはいけないという責任感を感じる。それが、ビンヤミン・ネタニヤフを支持するに至った理由だ」
ハネグビー(リクード臨時党首の座からカディーマに転籍)
前:「私はリクード党が勝利する為に戦いに挑むと信じている」
後:「首相の提案を受け、再選に貢献することを決断した」
ペレス(長年いた労働党から離党し、シャロン支持に回る)
前:「訊くまでもない。(労働党以外の)他の党など探していない」
後:「シャロンは選挙直後の和平交渉続行を決意をしている。平和と経済発展の与党を成立するのに最適なのは彼にほかならない」
シオニズム系社会民主党。建国前からあったいくつかの社会主義政党が合併して、今の労働党になる。合併があったのは、六日戦争後、イスラエルが豊かになり社会主義イデオロギーが弱体化していた頃。
―――
1968年成立。主体となったマパイ党(エレツ・イスラエル労働党)は、それまで政権を握り続けていた。
1977年、初めて政権をリクード党に譲る。1984年には連立政権では、ペレスとシャミールが2年ずつ交代で首相を務める。1990年には、シャミール政権打倒の裏工作がばれ、労働党は内閣から離脱する。
1992年、ラビン率いる労働党は、政権を奪回した。しかし、ラビン首相暗殺後の選挙では、総選挙で勝利するものの、首相の直接選挙で敗北し、政権を失う。
1999年に行われた選挙では、バラクが勝利し、労働党は再び政権を握る。しかし、2001年に行われた、首相の直接選挙で、バラクがシャロンに破れる。これにより、政権はリクード党にわたり、労働党は連立政権に入閣する。
2003年に行われた総選挙では、アムラム・ミツナ率いる労働党は、リクード党に大敗。始めは野党に入るものの、シャロン首相の「分離計画」を実行する為、内閣に入る。これにより、連立政権が発足。
労働党は現在、21席保持している。アミール・ペレツ率いる政党「アム・エハッド」と合併してからは、社会的に左派の価値観を推し進めていくことを、再び宣言する。
2005年11月、アミール・ペレツが党首に当選。連立脱退する。
投稿者 moshe : 2005年12月12日 16:25
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