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2005年09月16日

シャロン首相 「パレスチナには自分の国を作る権利がある」

2005年9月16日07:00 FM95 のニュース

パレスチナ側は、国連総会でのシャロン首相の演説に失望した。パレスチナのサイーブ・アリカット交渉相は、エルサレム、国境と難民の件で永続的な取り決めをする交渉のテーブルに戻るよう、イスラエルに呼びかけた。

ハッサン・アルハティブ企画大臣は、「分離壁建設を続行」し、「エルサレムはイスラエルの永遠の首都である」という、シャロン首相の演説に失望を表明した。アブー・マゼン(アッバス)自治政府議長アブー・アラ(クレイ)首相は、まだ演説へのコメントしていない。

シャロンは昨夜、イギリスのブレア首相と対談し、ガザ地区でのハマスの活動などについて語り合った。シャロンは、武装組織は民主的な選挙に参加できない、と発言した。

ブレアは(シャロン)首相に、ドロン・アルモグ事件を解決する努力をする事を約束した。シャロンはブレアに、「私をイギリスに招待するときは逮捕されないようにしてほしい。私も将校だったが、イギリスの刑務所で過ごすつもりは無い」と発言した。


【解説】

パレスチナが反対しているのは、「エルサレムは、イスラエルの永遠の首都である」という部分と、「壁建設を続行する」という部分。

エルサレムは本来、六日戦争(1967)以前からイスラエル領だった西エルサレムと、67年にイスラエルが占領した東エルサレムから出来ている。

ユダヤ教徒にとって神聖な「嘆きの壁」などは東エルサレムにある。パレスチナは東エルサレムを自国の領土と主張し、将来パレスチナの首都にする意向。これに対し、イスラエルは他は譲ってもエルサレムだけは譲らない、という方針。

壁建設については、シャロンはテロ防止のため、自衛の為に建設を続けることを表明。壁は占領地の中に建てられているので、パレスチナは反対している。

ドロン・アルモグ将校の問題は、次のようなもの。ドロン・アルモグはイスラエル軍の将校で、今週イギリスに行った。しかし、イギリスで彼に対し、戦争犯罪の疑いで
訴えられた為、飛行機から降りず、そのままイスラエルに帰ってきた。

【国連総会でのシャロン首相の演説の要点】

・「私は、ユダヤ人の3000年の首都、エルサレムからここ(国連総会)へ来た。エルサレムはイスラエルの永遠の首都である。」

・「ハリケーンで亡くなられた方々の遺族に、追悼の辞を捧げます」

・「私はイスラエルのすべての戦争に関わってきた。しかし、今は、隣国パレスチナに、紛争を終わらせる為に、和解し、共に平和と理解への道へ進むことを呼びかける。」

・「私はイスラエルの土地を愛している。それ故、その土地を妥協するのは心が痛む。しかし、平和の為には、痛みを伴う譲歩も必要である。」

・「ユダヤ人がこの土地に住む権利があるということは、他の民族の権利を無視して良いということではない。我々は彼らに敬意を示し、統治を続ける事を希望していない。」

・「今週、イスラエルはガザ地区から撤退した。今度はパレスチナの番だ。イスラエルの統治が終了した今、経済を発展させ、法に基づき、平和を目指す社会を創ることが可能だ。約束通り、テロを集結させ、無法状態を取り締まれるかが最大のポイントとなる。」

・「それが出来るまで、イスラエルは自衛の為に壁建設を続行する。壁はテロリストの侵入を防ぎ、国民の生命を守っている。」

・「ガザ撤退の成功は、平和へ前進する為のチャンスだ。」

・「しかし、今でもイスラエルの滅亡を望む国家がいるが、誰も何も言わない。その国の核兵器保有希望は、世界平和と中東のバランスを崩そうとしている。国連加盟国は、テロとイスラム原理主義が及ぼす危険に立ち向かわなくてはならない。」

・「平和はユダヤ教でも、とても重要なもの。我々は強く平和を望んでいる。本当のパートナーさえいれば実現できる。」

【演説について】

かなり前向きだが、ガザ撤退が成功したかどうか分かるのは、しばらく経ってから。様子を見てから次のステップへ行くのが賢明だろう。

演説の最後のほうに言っていたのは、確実にイランに対するものと見て間違いないだろう。イラン政府はイスラエルの存在を認めず、核開発を進めていますから。

イラクの次は、やはりイランなのか…


【追記:演説への、国内での反応】(イェディオット・アハロノット新聞より)

ネタニヤフ(リクード党・シャロンの最大のライバル):「シャロンはこの演説で完全に左派に願えった事をはっきりさせた。このまま、譲歩を続けてしまうだろう」

イヨブ・カラ(リクード党・シャロン反対派):「シャロンは180度変わって、左派の主導権を脅かしている」(リクードに残る理由は無いということだろう)


ベンエリエゼル大臣(労働党):「首相は労働党のポリシーを認め、平和を実現する為には、大イスラエル主義をあきらめなければならないことを理解した。」

オフィール・ピネス大臣(労働党):「首相は、和平賛成派になることを、明らかにした。労働党は内閣支持を続けることが出来る。」


ラピッド野党党首(シヌイ党):「私は野党党首であるが、首相の演説は素晴らしかったと認めざるを得ない。あの場を使って、リクードに媚びるかと思われたが、平和を望む演説だった。」

投稿者 moshe : 2005年09月16日 15:30

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