2005年09月11日
ガザ撤退
2005年9月11日10:00 FM95 のニュース
内閣は今日の会議で、フィラデルフィア・ルートへのエジプト軍配備について検討。しかし、最大の焦点はガザ地区に残ったシナゴーグ破壊についてである。12人の大臣はすでに破壊反対を表明。
シャロン首相はまだ決定していない。会議の始めに、「シナゴーグだった建物について協議を行う」と発言したことから、「神聖なものが既に出されたのは、もうシナゴーグではない」というシャロン首相の方針が見える。
シトリット大臣は、「熱心なユダヤ教徒たちの気持ちを痛めつける」とし、反対の方針を変更しないを続けることを表明。ギドン・エズラ大臣は、ガザにある4つの大きなシナゴーグを残し、これをパレスチナ側に守ることを要求する事を提案。
イツィク大臣とリブナット大臣は、4つのシナゴーグを残し国際監視下におくことを提案。イツィク大臣は「破壊反対に票は入れるが、パレスチナにシナゴーグが冒されるのは、ラバイ達の責任である」と発言。
シャス党の霊的指導者オバディア・ヨセフ師は今朝、スィルバン・シャローム外相と会談し、シナゴーグ保護を国連に呼びかけることを要求。
【解説】
前にも説明したが、シナゴーグはユダヤ教の礼拝所。
問題になっているのは、入植地撤去の際に残されたシナゴーグをイスラエル側が破壊するべきか、そのまま残しパレスチナ側に任せるかということ。熱心なユダヤ教徒にとって、ユダヤ人がシナゴーグを破壊することは許されない事(「異教徒」に壊されることはいいのだろうか?)。
今日の会議の様子だと、反対派が多いので壊されないことが決まりそうだ。
ガザ撤退も無事終わってほしいものだ…
解説追記:
内閣は結局シナゴーグを破壊しない事を決定。
パレスチナ側は破壊を自ら行うことを表明。しかし、イスラエル側が破壊を行わなかったことについては、政治的目論見があるとしている。
「パレスチナの世界でのイメージを悪くする為」、「イスラエルが占領を再び行う為の口実」、「ユダヤ過激派による、モスク破壊を正当化するため」として批判。(10チャンネルと1チャンネルのニュース)
アリエル・シャロン首相が進めた「分離計画」に基づき、ガザ地区全土とヨルダン川西岸地区の4つの入植地から、イスラエル軍の撤退及びユダヤ人入植地の撤去を、パレスチナとの和平交渉無しに無しに、一方的に行う計画。撤退開始前は、賛成派と反対派の激しい議論が続いた。
入植地撤去は2005年8月15日に始まり、8日で終了した。
反対派は、「撤退は、首相就任当時の約束に反している」とし国民投票を要求。最終的には、投票は行われず、2005年2月国会で、65対45の多数を得た(7人棄権)。世論調査によると、撤退は国民の大多数の支持を受けている。
賛成派は、入植地防衛にいる軍の負担を減らし、国の経済的負担を減らすことが出来る。又、後にパレスチナと分離し「2つの民族に2つの国家」を創ることが可能になるとする、左派と、撤退をすればアメリカの支持を得て、西岸地区占領続行が可能になる、とする右派がいる。
反対派の主な意見は:
・ フィラデルフィア・ルートから撤退し、ガザとエジプト国境を開くことで、ガザがテロの温床になる恐れがある。
・ 武装組織を勇気付け、テロが増える恐れがある。
・ ガザから飛んでくる、ミサイルが届く距離が広がる恐れがある。
など。
又、宗教上の理由から、聖地の神聖さが失われるという人もいる。
どちらにしろ、撤退が終了すれば、38年のガザ占領に終止符が打たれる。
投稿者 moshe : 2005年09月11日 17:52
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